【vol.8】布なのに直線。袋じゃなく箱。硬そうで柔らかい小物入れ?
こんにちは。
刺繍作家髙知子さんとのコラボ商品を開発している「髙知子×KAZUMAプロジェクト」の土屋です。
前回のコラムでは「HangFabric(ハングファブリック)」の制作裏と商品説明を行いました。今回私たちがご紹介するのは第7弾「ファブリック小物入れ」です。
ファブリック小物入れってなんだろう?
ファブリック小物入れとは、名前の通り、生地で作られた小物入れです。
生地で作られているので風合いが柔らかいボックスとなっています。
生地でボックス、というと、へたってしまったり、型崩れしないの…?と思われるかもしれませんが、何度も試作を繰り返し、生地の柔らかいイメージはそのままに、ハリがあってしっかりと自立した小物入れを開発しました。
試作をするにあたってまず考えたのが、ボックスのサイズと柄です。
サイズは図形だけだとイメージがつかないので、実際に紙で原寸大を作ってみました。
何タイプか作成し、使う人がが使いやすいサイズを協議してサイズを確定させていきました。
柄は、髙さんが日常の中で見つけた風景とハーブの柄の、2種類を作成して頂きました!
色展開もあるので、その日の気分や使う用途・場所に応じて柄を使い分けて楽しんでもらえたらと思います。
生地の風合いを無くしたくない…!何度も繰り返した縫製試作
サイズと柄を決めたので、次は縫製に取りかかりました。
実はこの縫製と生地にとても苦戦したんです。
ファブリック小物入れは生地の風合いと柔らかさを大切にしたい商品だったので、硬さを出すのはNGでした。しかし生地をある程度固くしないと型崩れを起こしてしまいます…まず、生地に樹脂を付着させ、ある程度固さを出してから縫製をしてみることにしました。
やってみた結果、ボックスの強度は出ましたが、樹脂を付着させたことによって生地にハリが出すぎてしまい、生地の柔らかさを生かすことが出来ません。
付着させる樹脂の量を何度も調節しましたが、どうしても柔らかさを出すことが出来ずこのやり方は断念…
次に考えたのがボックスの表面と裏面の間に不織布を入れて強度を出すやり方です。
縫製の現場の方に相談し、ある程度厚さのある不織布を挟んで試作を行ったところ、型崩れせず生地の風合いをそのまま生かしたボックスが完成!
理想の商品を形にすることができたので、とても達成感がありました。
沢山の方の協力で完成した商品
今回の試作もたくさんの方にご協力していただきました。
私たちだけでは考えつかないようなアイデアや技術があり、協力してもらった方たちにとても感謝しています。
沢山の方の力で出来上がったファブリック小物入れを皆様に愛用していただけたらとてもうれしく思います。
次回は企画商会第7弾!フリークロスを紹介します。
この商品は今回紹介したファブリック小物入れと同じ柄を使用したり、同じ生地を使ったりしているので、セットで楽しんでいただけると思います。
是非次回をお楽しみに!
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髙知子×KAZUMAプロジェクトの最初のコラムはこちらから↓
【vol.1】刺繍作家とテキスタイルメーカーの挑戦が始まる!
https://tateyoko-kazuma.com/column/takasan-1
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