¥16,500(税込)以上のお買い上げで送料無料!

【vol.6】ドローイングの裏側!手書きの柄を刺繍機で再現するまで

【vol.6】ドローイングの裏側!手書きの柄を刺繍機で再現するまで

こんにちは。手刺繍作家 髙知子さんとのコラボ商品を開発している「髙知子×KAZUMAプロジェクト」の二ツ橋です。

前回は私たちが開発しているインテリアシリーズの「ドローイング」(線画)という商品について紹介しました。

今回は番外編でドローイングの商品完成までの道のりをご紹介しようと思います。

「髙知子×KAZUMAプロジェクト」でつくるブランド『フィラメント』の商品すべてにたくさんの失敗があり試作を繰り返してきました。ですが、その中でもドローイング(線画)は個人的に大変だったなあ、、と特に印象に残っている商品です。

そんな作業の裏側を今回はお見せしたいと思います。

手書きの線から刺繍の柄へ

ドローイングの柄はすべて髙さんが手描きで1枚の紙にペンで書いてもらったものです。

実はこの手描きをデザインとしてデータに落とし込み、機械に記憶させるまでにも、大変な道のりがありました。

この手描きのイメージを刺繍のデザインにするためには、パソコンで1つ1つの線を採りこんでいく必要があります。

まず、柄を下にトレースしてその上をマウスでなぞっていく作業。

その線もただなぞるだけではなく、刺繍を行っていく順番、刺繍の機械の動き方などを考えながら、全てパソコン1台で設定していきます。

刺繍と聞くと、ただ柄の通りに糸を入れていくように聞こえる方もいらっしゃるかと思いますが、実は刺繍の入れ方は何通りもあるんです!

今回のドローイングのデザインでいうと、全体的に見たときに「影」をイメージして作られた商品なので、1本の糸ではその雰囲気を出すことができません。試行錯誤した結果、1本の線をまず引いて、その上を横向きに幅を出すように針が動くように決めて、糸の太さを出すようにしました。

1本1本、手作業で設定する刺繍の操作

同じようなV字が連なっていることで、1か所だけ設定したものをコピーして貼り付ける作業を行い、配置を変えれば早くできるのでは?と思う方もいるかもしれません。

その方法でももちろん同じような柄をより短い時間で作り上げることができたと思います。

ですが今回は、髙さんの手刺繍をできるだけ精密に表現することが目標だったので、微妙に1本1本異なる線の長さ、V字の左右の非対称さ、一つひとつ違う柄の距離感や密度など、あえて均等に整然と並んでいない柄を作り出すために、私たちも1本1本手作業で行いました。

慣れない操作から1つの商品を開発する達成感

第1回目でも書いたのですが、私は普段の業務のメインは受注業務を行っています。

この業務に加えて上記の1本1本柄を作り出す作業を同時進行で行うことがなかなか難しく、何度か心が折れそうになる時がありました。

慣れないパソコン操作と柄の数の多さに時間はかかりましたが、同じプロジェクトメンバーで、普段から開発に携わっている土屋さんにもたくさん手助けしていただき、今回紹介したドローイングを作り上げることが出来ました。

この時に初めて「開発」という仕事に触れましたが、なんとなく見ているカーテンの柄でも小さな作業の繰り返しで出来ているんだなと改めて感じることができた瞬間でした。

次回は企画紹介第5弾!Hang Fabricを紹介します。

またもや聞き馴染みのない言葉が出てきたと思います。

この商品も私の中ではトップを争うくらい試作が大変だった商品です!たくさんの現場の方々のアイディアから作り上げることができました。

どんな商品なのかは来月ご紹介します。お楽しみに!!

--------------------------------------------

髙知子×KAZUMAプロジェクトの最初のコラムはこちらから↓

【vol.1】刺繍作家とテキスタイルメーカーの挑戦が始まる!
https://tateyoko-kazuma.com/column/takasan-1

--------------------------------------------

CONTACT

お気軽にお問い合わせください。