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【vol.2】1枚の紙の線と影で表現する ”切り絵” 。その美しさをレースカーテンに

【vol.2】1枚の紙の線と影で表現する ”切り絵” 。その美しさをレースカーテンに

こんにちは。刺繍作家髙知子さんとのコラボ商品を開発している「アーティストコラボ」プロジェクトの二ツ橋です。

前回はこのプロジェクトの概要について説明しましたが、今回からは商品開発から完成までのプロセスを紹介したいと思います。

切り絵カーテン初公開!!

今回ご紹介するのは切り絵カーテンです。

みなさんは切り絵カーテンと聞いても、あまりピンとこないですよね?

なのでまずは完成した写真をご覧ください!!

大きな幾何学柄が窓に映えてとっても可愛いですよね!

実はこの幾何学柄は、刺繍作家である髙さんが、偶然切り絵で作ったものをもとにデザインされたカーテンなんです。

種類もたくさんあって、幾何学柄からお花の柄・お皿の柄をしたものまで様々です。

切り絵から生地へ・・・

この切り絵を柄にしたカーテンは様々な工程を経て作り出されます。

まずは柄をコンピューターに落とし込む作業です。切り絵をコピーし、ある程度繋げて、柄を作りだします。しかし、そのままでは間隔やフチのラインが揃っていない統一感のない柄になってしまいます。ここで、柄を一度ドット絵のようなもので修正していきます。

このドットの細かさを手作業で修正していくことで、なめらかな曲線になり、細かい柄も統一感のある並びにすることができます。この時に編んでいくときの糸の動きも調整します。

次に柄のとおり編んでいく工程です。

柄の修正が終わっていることで「編む工程は機械がするから簡単でしょ」と思う方がいるかもしれませんが、実はこのデジタルのデザインから、実際に糸で理想通りのイメージに編み上げる工程に、熟練した職人の技が隠れているんです!

この切り絵カーテンも、完成するまでにたくさんの失敗がありました。

最初は柄が際立って見えるように、透明の糸と普通の糸を組み合わせて試作しましたが、予想以上にギラついて見え、レトロな可愛さが際立たなくなってしまいました。

また、思っていたより透けすぎて、もう少し柄がはっきり見えるよう、厚みをもたせたいという意見もでました。

そこで考えたのが、透明の糸の使用をやめて、普通の糸のみを使用する方法です。さらに糸の編みの組織を変えてみることで、透け感がないけど柄は浮き出て、さらにギラつき感のないマットな生地になるように仕上げました。

何度も失敗を重ねながら、何度もチェックして理想のイメージに仕上げていく、この試行錯誤に数か月かかっています。

これでようやく染める前の生地が完成しました。

生地をこだわりの配色に

次に染めの工程です。

髙さんから白とグレーの2色展開にしたいという要望があったので、まずは試作の生地を2色に染めてみることになりました。

染める工程もただ生地を染料に入れるだけではなく、白やグレーといっても、色の濃さや明るさなど微妙に異なるサンプルが何種類もあり、高さんこだわりのカラーに染まるまで何度もやりとりをしました。自分たちが作りたいという色が決まったらいよいよ本番の生地を染める工程です。

柄を魅力的に見せたい・・!こだわり抜いた縫製に!

生地が染めあがったら、次にカーテンの縫製に移っていきます。

カーテンというと、たっぷりのヒダ感のあるカーテンを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は柄をはっきりと窓枠いっぱいに楽しんでいただきたいという思いから、あえてヒダを作らない「フラット」なカーテンの仕様を選択しました。

また、この切り絵カーテンだからこそ、小さな工夫がたくさんつまっています。

通常のカーテンのように、裾や左右の耳を折り返して縫製すると、柄が重なってしまい美しく見えないため、裾にはウエイトテープという細い重なりを付けて、耳には生地を折り返さずに済む、メローロック加工をしてスッキリとした印象になるように作成。

まるで布のパネル??と思うくらい柄を楽しんでいただけるカーテンに仕上がりました!

次回は企画紹介第2弾!リバーシブルバックを紹介します。

カズマのプリント技術と刺繍技術を融合させ、さらに髙さんならではの世界観を組合せてみました。さてどうなるのか・・? お楽しみに!

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髙知子×KAZUMAプロジェクトの最初のコラムはこちらから↓

【vol.1】刺繍作家とテキスタイルメーカーの挑戦が始まる!
https://tateyoko-kazuma.com/column/takasan-1

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