【vol.5】ーepisode 3.震える— 外付けロールスクリーンの開発に挑戦した男たちの記録
◆2022年4月11日(月)
『Peter Zumthor』を検索していた。スイス出身の建築家。
シンプルかつ力強いデザインで知られ、独自の建築哲学に基づいた作品を生み出しているピーター・ズントー。
1週間前…。外付けロールスクリーンプロジェクトのゴールが決まった。
水上さんが、現在設計をしている一般の方の新居に設置をしたいと仰ったのだ。
ゴールが決まった。一般の方の新築一戸建てに設置。新居、新築、一戸建て。震えてくる。おい、マジか。
そして、水上さんから今回作りたいロールスクリーンのイメージや方向性を聞いた。
既製品ではなく、僕たちと一緒にオリジナルを作る意味、期待されていること。
以下がその時に水上さんから伝えられた内容だ。
- プライバシーの代わり(インテリアのカーテンの代わり)
- 採光の確保(スクリーンを下げているときの透過性)
- 省エネ効果/遮熱効果(直遮光のカット)
- BOXのない製品の開発(シンプルなデザイン性1)
- 美しい製品のディテール製品の開発(シンプルなデザイン性2)
- 建物に有機的な動きを創出街の表情を創出
室内にカーテン等は吊るさずに、外付けロールスクリーンだけの設計。
大きな開口部から光を取り込むけれども、プライバシーは確保する。
機能性には遮熱効果も必要。
外付けロールスクリーンやブラインドを設置する事で省エネ効果が得られるという考え方はヨーロッパでは一般的になってきており、環境に配慮した建築が増えてきている。
しかも、それが建物に感性を与え、街と一体感がでて、街の表情や雰囲気を創り出しているとのこと。
それを可能にするのが、“シンプルなデザイン性”ということだ。
シンプルなデザイン。参考にして欲しいと見せてくれたのが、ズントーの新しいアトリエに取り付けられている外付けロールスクリーン。
なるほど、かっこいい。細かいディテールもだけども、建物との一体感、街との融合感を感じた。4月11日。
『Peter Zumthor』を検索していた。スイス出身の建築家。シンプルかつ力強いデザインで知られ、独自の建築哲学に基づいた作品を生み出しているピーター・ズントー。
彼の新しいアトリエを検索した。GoogleEarthでアトリエの周りを散歩した。
アトリエに付けられているロールスクリーン。何度見てもシンプルで美しい。街も良い感じだ。
…なるほど。よし、1回目の試作品は、無かったことにしよう。
#Peter Zumthor #ズントー #新築一戸建て #採光 #省エネ #シンプルなデザイン性 #美しいディテール #建物に有機的な動きを #街の表情 #一体感
(文 浅井裕二)
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