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支えあって元気に生きていこう!福井を元気にしたいプロジェクト

支えあって元気に生きていこう!福井を元気にしたいプロジェクト

多様性が当たり前に求められている今
健常者主義をここからひっくり返す

このプロジェクトは、多様性と、お互いを認め合う会社基盤の構築を目的としています。この活動を通じて、障がいがあるなしに関わらず、どの社員も仕事に対する誇りをもって、自己成長を感じられる、「働きがい」を実感できる会社づくりを目指していきます。

メンバーは、カズマ本社工場 各工程チーフ、リーダーを中心に計7名で構成されています。

活動テーマは次の3つです。

  1. 障がい者雇用の促進
  2. 障がい者活躍支援(障がいがあっても輝く人たちへの支援)
  3. 皆が働きがいをもって仕事ができるような職場環境の整備

障がいに応じたコミュニケーションを学び、
受入れ体制を整えて10名を採用

まずテーマの1つめ、「障がい者雇用の促進」は、障がい者に応じたコミュニケーションのケーススタディを体験することから始まりました。そして、カーテン縫製工程のなかから、彼らが担う仕事を選定。社内相談や作業のサポートをする担当者を決めたり、作業動画を作成したりして、受け入れ態勢を整備していきました。

そして今期は10名の方を実際に採用し、現在も、各障害者支援団体の担当者の方と定期的に教育訓練状況の打合せや面談を実施しながら、彼女たちが生き生きと仕事に取り組めるよう、細やかなサポートをおこなっています。

自閉症アーティストとのコラボ商品の開発や
ダウン症の子供たちとのボランティア活動

テーマの2つめ、「障がい者活躍支援」とは、障がいがあっても、生き生きと輝いている人たちをサポートしていこうという取り組みです。

まず第一歩となったのは、北海道在住の大久保 友記乃さんという自閉症アーティストの支援。彼女は水彩,油彩,七宝焼き,和紙染などで世界的評価を受けるアーティストで、当社のデジタルプリント技術と縫製技術をミックスした、ライフスタイルグッズを開発。

また、すくすく会[=福井県 ダウン症児親の会(社会活動グループ)]から、越前海岸でゴミ拾いボランティア活動で着用するビブスを作ってほしいという依頼があり、多忙期の中プロジェクトメンバーが夜遅くまでこつこつと生産し、当日もごみ拾いに参加させていただきました。

少し頑張ればできるテーマを共有
“しよっさ!活動”でお互いが笑顔になれる取り組みを

このプロジェクトのテーマの3つめ、「皆が働きがいをもって仕事ができるような職場環境の整備」は、まず“働きがい”って何かをメンバーで掘り下げてみました。

働きがい = 働きやすさ(就労条件)+やりがい(自己成長)

その、やりがいに結びつく自己成長のきっかけとして本社工場で始めたのが、“しよっさ!活動”です。日常業務以外で、少し頑張ればできるテーマを見つけて行動していきます。

現時点では朝のあいさつ運動を実施中。本社工場社員で当番を決めて通用口で出社する仲間に笑顔で挨拶しています。

人口の約6%が障がい者なのに
働いている方はそのたった0.8%という現状

話は変わりますが、みなさん、日本の障がい者雇用の現状をご存じでしょうか?

・日本の障がい者数(手帳所有者):約740万人(日本の人口の約6%)

・企業などで就労している障害者数:約56万人(全体の0.8%)

障がい者の方の数に対して雇用できている方はたったの0.8%という数字は、本当に少ないと思いませんか?

ちなみに日本では、企業側に障がい者の雇用を促す法律[障害者雇用促進法(障害者に就業機会を与える)]が存在します。法律では、企業に全従業員数の2.3%を、障がい者から雇用することを義務付けています。

では私たち福井県の現状は、というと、実は県内企業の約40%が法律を満たせていない状況。そもそも障害者の方の働く環境を整えている会社がとても少ないのです。

多様性が求められる時代。そんな社会環境下においても、例えば私たちメーカーであれば、建物,設備,作業内容など、すでに投資しているすべてのものが「エイブリズマ(ableism)=健常者主義」の考えで構成されていることは言うまでもありません。

また、ソフト面にいたっても、工場の管理をする監督職の立場の人が、障がい者そのものへの理解や備えるべき知識や経験が不足していたり、受け入れ準備の整備を怠ってきたりしたことによって、障がい者が仕事をしやすく、やりがいをもって働ける環境を作りだせていないのが現状です。 

「これしかできない」でなく「この人ができるようになるには?」と考え方を変えてみる

カーテンの縫製という仕事は、多くの人の手で生地に様々な付加価値を縫い込んでいきます。多種多様な生地を一様にカーテンへと縫製し、さらに付加価値を加えていくために、一人ひとりが培った細かい技術を要する作業がたくさんあります。

そのため、今までは健常者を中心に雇用して、障がい者については単純作業とよばれる作業だけを、法律で定められた人数の範囲で雇用してきました。

しかし、多様性を認め合う企業を目指した場合、「この人はこれしかできない」と決めつけるのではなく、「この人ができるにはどうしたらよいか」と発想を変え、実行することが大切であると考えています。

この考え方を推し進めていくためには、障がい者雇用の促進に加えて、障がいがあっても輝きながら活躍できる支援、当社に入社してくれた障がい者の永続的な雇用、みんなが働きがいをもって仕事ができる職場環境整備など、それぞれの課題を並行して行っていく必要があります。これは先にも述べたように私たちのプロジェクトが掲げる活動テーマでもあります。

私たちカズマは、障がい者雇用を半世紀以上続けているような企業ではありません。しかし、今からでも障がい者の雇用や支援を通して、どの社員もみんな、やりがいをもって仕事ができる職場をつくっていくことはできるはずです。

ある本に書かれていた人の幸せについての言葉を借りると、

「曰く、物やお金をもらうことが人としての幸せではない。人に愛されること。人に褒められること。人の役に立つこと。人から必要されること。」

この考え方は、健常者や障がい者といった垣根を越えて、人として生きていくために必要なことです。私たちはまず、障がいのある方が働く場所を確保することから始め、そして、その人が当社で定年を迎えられるまで雇用できる環境をつくっていきたいと考えています。環境をつくる過程においては、作業現場の工夫(改善)だけでなく、そこで一緒に働く人達の思いやりが重要となってくはずであり、思いやりを芽生えさせるにはその人達のことを深く知ることが必要です。この人創りも進めていきます。

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