EARTH PROJECT

自分と大切な人を守るために知ってほしい“環境問題”

「地球環境問題」「気候変動」「SDGS」「脱炭素」…最近あたり前に耳にするこれらのワード。皆さんはなんとなく理解したつもりになっていませんか？

ここ数年各国で起き始めた自然災害によって、いよいよ危機感を持ち始めたという方もいるかもしれません。

オーストラリアでは2019～2020年にかけて大規模な森林火災が発生し、ポルトガルの国土より広い面積の森林が焼失。死者は約34名、約3,000の住宅やビルが焼失し、コアラの総数の3分の1が命を落としました。この火災で発生した二酸化炭素の排出量は、2017年に人為的に発生した二酸化炭素の量に比べて、約1.5倍にもなったといわれています。

また、ヨーロッパや中国などでは、記録的豪雨による大洪水が発生し、多くの犠牲者を出しています。

もちろん日本でも水害が増えていますし、今年も史上最速の梅雨明けを記録して６月から34度や35度という日が続き、夏は不要不急の外出を控えなければいけない状況が当たり前になってきています。

これらはほんの一部。

気象災害はここ50年で５倍にも増えているという話もあるほどで、一年中世界では深刻な被害がでてたくさんの人や動物たちの命が亡くなっていています。

これらの問題は今、遠い未来の話ではなく、もうすでに手遅れともいえる状態へと悪化してしまい、今本当に手を打たないと、私たち自身や子どもたちが生命の危機にさらされる状況になっているのです。

問題解決へのヒントを学び実践していくのが“アースプロジェクト”

私たちカズマは、会社として、ずっと前から環境への積極的な取り組みを行ってきました。でも「環境問題」を漠然とした風潮のようにとらえている人も少なくありません。社員一人ひとりがもっと自主性と危機感をもってこの問題に関心をもち、スピーディに、具体的に行動できるようになれば、会社としてもっと大きな挑戦ができるはず・・・

そこで立ち上がったのが「アースプロジェクト」です。

漠然としている地球環境問題の知識を社員全員が共に深め、今自分たちが社内や家庭でできることを考えて、無理なく具体的に実践していくためのヒントを学び、行動していくことを目的として活動しています。

そして私たちの活動に共感し、協力していただいている方が、環境活動家の中島麻衣さん。

「気候変動」「食」「貧困」などあらゆるテーマで全国各地で講演活動を行っている、地球環境問題のエキスパートです。

福井県勝山市に移住され、地域おこし協力隊としてご活躍されていたことをきっかけに出会い、今回プロジェクトに強力いただけることとなりました。

知るきっかけを作り、理解を深め、楽しく学ぶ

私たちのプロジェクトの主な活動内容としては、

1. 社内共通の公式LINEをつくり、環境問題に関するコラムを配信
2. 中島さんの講演会を行い、環境問題の本質としくみを学ぶ
3. ワークショップを開催し、より多くの人にきっかけを提供

まず①の公式LINEでのコラム配信は、月３回にわけて、今世界中で起きている環境問題に直結した災害を海外ニュースと共に紹介したり、食べるもの、使うものなど自分がこだわりをもって選択することの重要性を問いかけたりと、さまざまな方向から環境問題を考えてもらうきっかけのアプローチをしています。社員全員が、浅く広く、問題について知ってもらう種まきのような取り組みです。

②の中島さんの講演は、世界中の災害と今自分の身近で起きている異常気象、それらがすべて、例えば毎日スーパーで買っているものに直結しているというような意外な発見をしてもらう場として企画しています。「ヴィーガン」や「オーガニック」など、聞いたことはあるけどよく分からないワードをわかりやすく解説していただくなど、環境問題について深く理解してもらうことを目的としています。

また、③のワークショップは、環境への取り組みは、誰でも手軽なことから始められるということを知ってもらうためのアプローチです。

鶏肉の代用品として注目されている「おからこんにゃく」を使ったから揚げづくり、有機栽培とドラッグストアで安く売られている野菜の味の食べ比べなどなど。

普段何気なく手に取っている商品は、誰が、どこで、どのように作っているもので、なぜこの価格なのかなどその背景を調べること、また、家族にとって、環境にとって良いものはどれだろうと考えるきっかけになればと思っています。

一人から家族、会社仲間、友達、社会全体へと広めていきたい

このプロジェクトを通して社員とコラムを見ている皆さんに伝えていきたいこと、それは今起こっていることへの“無関心”をなくすこと。そして、“無関係”ではないということに気づいてもらうことです。

中島さんの講演の中で、「無関心ではいられても、無関係ではいられない。今起きていることを他人事のようにとらえないでほしい」という言葉がありました。

エコな行動を採り入れてみようというと、強制的なイメージをもって反発したくなる人も最初はいるかもしれません。それでもすべては自分のため、将来の自分の子供のためだという意識をもってもらいたい。決して他人事ではなく、自分のこととして、矢印を自分に向けるということが最初の大切な一歩になります。

そして長く続けることも重要です。自分のために、長く身近に取り組めるきっかけをつくり、その人とその人の家族、知り合い、友達という形で、このプロジェクトから社会全体へと広めていくことができたらと考えています。