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【vol.2】~番外編~最強新メンバー加入。期待の新人「大森さん」を勝手に特集!編

【vol.2】~番外編~最強新メンバー加入。期待の新人「大森さん」を勝手に特集!編

こんにちは。折戸です!

前回、プロジェクトのメンバーを紹介させていただき、今回は草木染めについてお話しようと思ったのですが、今回は早くも番外編を送らせていただきます(笑)。

題して「番外編:大森さん特集」。

最強助っ人として新たに活動へ加わってくれた新人の大森にフォーカスします。本人の自己紹介を兼ねて、研究してきた草木染めについてお話してもらいたいと思います。

高校・大学と染織に没頭した日々と柿渋との出会い

はじめまして。新たに草木染めプロジェクトに加わりました、今年4月入社の新人、大森です。

私は京都府出身で、小さい頃から自然に囲まれた環境で小中学生時代を過ごしてきました。高校は京都市立銅駝美術工芸高等学校へ進学。京都の伝統的な工芸で、身近な存在でもある染織を専攻(※)し、美術や芸術の基礎を学びました。そこで、染織の手仕事の奥深さや魅力を強く感じ、その後京都芸術大学の美術工芸学へ進学。大学では草木染めについて多く学んできました。

※「染織(せんしょく)」とは

布などの繊維製品を生産する技術や工芸を意味します。語源としては布を「染める」ことと「織る」ことの総称ですが、組紐や刺繍なども染織に含まれます。

草木染で最も面白いと思ったのは、媒染という工程です。

「媒染(ばいせん)」とは、染色の過程において染料を繊維に定着させる工程のことです。主に染料を付ける前に繊維を処理する先媒染、染料につけてから処理をする後媒染、染色と同時に媒染処理をする同時媒染に分類されます。

媒染は、アルミやチタン、アルカリを重ねることで色を変化させることができるんですが、この媒染の薬剤を探求する作業が本当に楽しくて、1枚1枚色の違いを出し、最後に自分にしか出せない色に染めあげるという達成感が私は大好きです。

植物の染料も色々ありますが、とくに京都の伝統的な染料である柿渋に興味を持つようになりました。柿渋とは、柿の未熟な果実を粉砕・圧搾しそれを発酵・熟成させて得られる抽出液のことです。

天然染料である柿渋は、防腐、防虫、防水、消臭、抗菌などさまざまな機能をもった万能な染料。調べれば調べるほどその魅力にはまり、卒業作品展に向けて柿渋の染料を作っている京都の会社を訪問し、たくさんのことを学びました。

大学時代に製作した日傘がお気に入り

卒業作品展では、アートというよりも自分が日々の暮らしで使えるプロダクトを作りたいと思い、日傘を製作することに。

柿渋で染めた布は太陽光の紫外線、湿度や温度によって色が濃くなっていくので、日傘にすることによって、使えば使うほど味が出て、深みのある色に変化していく楽しさが生まれるのではと思ったからです。

この柿渋をつかって「型染め技法」で染めることにしました。

型染め技法とは、切絵のような型をつくり穴が開いたところに糊をのせ、糊の部分が染まらないようにする技法です。糊の上からはけで染料をぬり、媒染をする場合はその間に重ねていきます。基本的な技法ですが、高校生の頃から特に型紙を彫る時間が好きで、よく使っています。

柄は日本の古典的な柄と、インドのファブリックにインスピレーションを受けて、地元の自然をモチーフにした象徴的なデザインにしました。

見る人によって見え方が変化したり、1つのシンプルな型だけで多彩な模様を表現したりと、自分なりのこだわりも追求。

1本染めるのに約2週間はかかり、デザインから仕立てまでは約半年という期間を要しました。完成した作品はこちらです↓

あたたか実プロジェクトでやってみたいこと

天然染料は、藍以外にもたくさんあります。何気なく足元に生えている雑草でも、煮だせば色が出せたりするんです。

なので、まだ出会えていないいろいろな天然染料と出会ってみたい。

それが私の夢です。そして、化学染料と天然染料との違いや、天然染料ならではの魅力を少なくとも社員の人たちみんなに知ってほしいと思っています。

私は京都出身なので、社員の皆さんよりむしろ福井のよさが分かるかもしれません。地元産のもの、植物、野菜、廃棄されるものなど、福井ならではの地のものを活かした、独自の染料を追求したいです。 

 

また、プロジェクトでは大学で学んだ知識や経験を活かし、メンバーと一緒に作品へ思いを込めて製作していきたいです。

出来上がった作品をたくさんの人に見てもらい、私が感じた草木染の魅力をお伝えしていけたらと思います。みなさんよろしくお願いいたします!!

大森さん特集いかがだったでしょうか。

私たちメンバーは草木染めについてまだまだ分からいないことだらけなので、経験が豊富な大森さんが加わり、より一層草木染めの魅力について深く知っていき、そこで感じた草木染めの魅力をお伝えしていきます!

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あたたか実プロジェクトの最初のコラムはこちらから↓

【vol.1】縄文時代がお手本!?人に地球に優しい草木染めを広めるプロジェクト
https://tateyoko-kazuma.com/column/atatakami-1

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