レースカーテンでホコリと花粉対策!レースカーテン選びのポイント&注意点

花粉は植物の成長に必要なものですが、アレルギーを起こしてしまう原因でもあるため、花粉症の方にとっては悩みの種ですよね。
東京都健康安全研究センターの調査によると、東京との花粉症推定有病率は48.8%にのぼり、およそ2人に1人が花粉症という結果に。現代の国民病といわれるのも仕方ありませんね。
近年では子どもの間でも発症が広がっていて、スギ花粉以外の複数の花粉で発症する花粉症も増えているといわれています。
また、花粉と同じくらいハウスダストなどの「ホコリ」も気になるもの。花粉症と同様にくしゃみや鼻水、咳などのアレルギー反応も出てしまいますので気になる存在ですよね。
そんな花粉症やホコリ対策にはマスクやうがい、投薬など、さまざまな方法がありますが、実はカーテンでも対策ができることを知っていますか?
そこで今回は、カーテンレールにかけるだけで簡単にホコリや花粉症対策ができる「花粉キャッチレースカーテン」の機能についてご紹介しますね!
室内の花粉対策は2つのポイントが大事
花粉が飛散する時期は、せめて家の中だけでも花粉を気にしないで過ごしたいですよね。
家でできる花粉対策には、大きく分けて2つの方法があります。
ひとつは「花粉を侵入させない」こと、もうひとつは「入った花粉をそのままにしない」ことです。

花粉やホコリを侵入させない
室内に入り込む花粉は、約60%が窓や換気によるもので、残りの約40%が干した洗濯物や布団、帰宅時の衣服などに付着しているものだといわれています。
また、ホコリも布団やタオル・衣類などの洗濯物から発生したり、新聞・本・ティッシュペーパーなどの紙製品からも出る、微細な繊維くずが原因と言われています。
換気のときは大きく開けずに幅10cmほどにしたり、洗濯は室内干しにしたりするだけでも違いますが、手軽にできて有効な対策になるのがカーテンです。普通のレースカーテンを閉めるだけでも効果があるので、花粉キャッチ機能があるカーテンならかなり侵入を抑えることができるはずです。
入った花粉やホコリをそのままにしない
また、一度室内に入った花粉や、室内で発生したホコリはなかなか外には出ていかないので、放っておくと部屋の空気中に舞って環境が悪くなってしまう可能性があります。
こまめな掃除はもちろん、花粉対策ができるフィルターを搭載した空気清浄機で花粉やホコリを吸い取ったり、加湿器で花粉の舞い上がりを抑えるのも効果的です。
花粉キャッチレースカーテンのしくみ
花粉キャッチレースカーテンとは、その名の通り、空気中の花粉やホコリを生地に吸着させる機能を持ったカーテンのことです。
窓からの侵入を防ぐフィルターのような役割をしてくれるんです。
花粉キャッチのしくみは、繊維にクリンプ(縮れ)を施して、花粉やホコリを絡めとりやすくする方法があります。
繊維の目を細かくしてすき間を減らすというシンプルな方法ですが、一般的なカーテンに比べて2倍以上の吸着力が得られる商品もあるんですよ!

もうひとつ、生地に粘着剤などの薬剤をつけて、繊維に花粉やホコリを吸着させやすくする加工もあります。DR!UMを運営する株式会社カズマはこちらの方法で花粉キャッチカーテンを作っています。
粘着剤といっても、ネバつくような感触はありませんのでご安心を。手触りは普通のレースとまったくと言っていいほど違いがないですよ!
花粉キャッチレースカーテンの選び方と注意点
花粉キャッチレースカーテンの機能を十分に生かすには、部屋の環境に適したカーテンを選び、適切な取り付けをすることが大事です。
ここでは押さえておきたい3つのポイントをご紹介します!
花粉・ホコリのキャッチ以外の別機能にも注目

花粉キャッチ機能があるレースカーテンは、遮熱やUVカット、遮像など、他の機能も併せ持っているタイプが充実しています。カーテンをかける窓の環境に合う多機能なカーテンを選ぶと、レースカーテン1枚で室内環境のいろいろな対策ができます。
上記のしくみとはちょっと違いますが、光触媒カーテンにも花粉対策効果があります。
光触媒とは、紫外線にあたると有機物を分解する働きのこと。太陽光や蛍光灯の光があれば、繊維についた汚れや細菌、臭いの原因物質を分解してくれるんです。
窓をしっかり覆うサイズにする

花粉キャッチレースカーテンは窓全面をしっかりと覆っていないと、効果が十分に発揮されません。そのため、事前の採寸が重要です。正しい採寸をして、既製品が合わない場合はカーテンをオーダーするのがおススメです。
なお、カーテンサイズの測り方がわからない方はこちらの記事をあわせて読んでみてくださいね。
» カーテンサイズの測り方
洗濯機で洗えるとお手入れがラク

また、繊維に花粉やホコリを絡みつかせるという特性上、花粉キャッチカーテンは一般的なレースカーテンに比べて汚れがたまりやすく、変色やカビなどによる劣化には注意してくださいね。
花粉のシーズンが終わった後や汚れが気になったときは洗濯が必要になるので、洗濯機OKのウォッシャブル対応カーテンを選ぶと、自宅でお手入れができてラクですよ。
カーテンの洗濯方法については下記記事にまとめていますので、合わせてお読みください。
» カーテンの洗濯方法
レースカーテンで手軽にホコリ・花粉症対策を!
春先のスギだけでなく、初夏のヒノキや秋のブタクサなど、空気中にはほぼ一年じゅう何らかの花粉が舞っています。
加えて、ハウスダストの原因は家の中に自然に存在しているものなので完全に避けるのは不可能。
花粉症やハウスダストなどのアレルギーが気になる方は、多機能性の花粉キャッチカーテンで常時対策をしたほうが安心ですね。
普通のレースカーテンと同じ感覚でかけられるので、厚地のドレープカーテンとコーディネートを楽しんだり、レースカーテンを二重づかいして透け感や採光を楽しんだり、お好きな組み合わせで機能的にもデザイン的にも満足できる空間づくりをしてくださいね。
生地からつくるオーダーカーテン